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労災2次健診

労働者が業務上の事由によって脳・心臓疾患を発症し、突然死、過労死などの重大な事態に至る症例が増加傾向にあり深刻な社会問題となっており、その発生を予防し、労働者の健康を保持することが重要な課題です。こうした「過労死」の原因である脳・心臓疾患については、発症前の予防が有効であることから、「2次健康診断等給付」が施行されました。

2次健康診断等給付

事業主が実施する労働安全衛生法の規定に基づく直近の定期健康診断等の結果、脳血管・心臓疾患を発症する可能性が高いと判断された労働者に対して、脳血管及び心臓の状態を把握するための2次健康診断やその後の保健指導を受けた場合に、それらにかかる費用を受診者の負担なく労災保険から支給するというものです。

給付対象者

「死の四重奏」有所見者が対象
今回の法改正で、直近の定期健診、雇入れ時健診で脳血管・心臓疾患に関連する下記の項目について異常の所見が認められる場合に、「2次健康診断給付」を無料で受診することができるものです。


「死の四重奏」の対象項目

  1. 高血圧  :収縮期 140torr以上/拡張期 90torr以上
  2. 脂質検査 :総コレステロール220mg/dl以上
             中性脂肪 150mg/dl以上
  3. 血糖検査 :血糖値(空腹時)110mg/dl以上
             血糖値(随時) 140mg/dl以上
             HbA1C 5.9%以上
  4. 肥満度(BMI)の測定    25.0以上
    の検査について異常の所見があると診断された場合に受けることができます。


対象外

  1. 労災保険制度に特別加入されている人。
  2. 既に脳血管疾患又は心臓疾患の治療を行っている人。
  3. 2次健康診断給付の請求日が1次健康診断から3ケ月経過していないこと。
  4. 当年度内に二次健康診断給付を受けていないこと。
2次健康診断等給付の内容

以下の検査を受診者の負担なく受けることができます。

  1. 血中脂質検査(空腹時):総コレステロール・中性脂肪・HDLコレステロール)
  2. 血糖検査(空腹時)
  3. ヘモグロビンA1c検査
  4. 胸部超音波検査(心エコー検査)
  5. 頸部超音波検査(頸部エコー検査)
  6. 微量アルブミン尿検査(1次健康診断において尿蛋白検査の所見が疑陽性(±)又は弱陽性(+)である方。)

特定保健指導
2次健康診断1回につき1回、以下の指導を医師から受診者の負担なく受けることができます。(二次健康診断の結果、脳血管疾患又は心臓疾患の症状を有していると診断された場合は受
①栄養指導 ②運動指導 ③生活指導

給付の受け方

受診の手続きには申込書が必要です。
結果報告時に対象者をリストアップして報告いたしますが、基準値に該当していなくても産業医が所見を認めれば対象となります。産業医の選任されている事業場は、産業医との調整が必要です。

予約、受診、請求方法

2次健康診断等給付を希望する労働者の方がある場合、当院へご連絡ください。必要な書類や日程の打合せを致します。

結果報告、事業者の処置

2次健診の結果は、事業主経由(事業主用、本人用の2部)で報告します。事業者の皆さんは結果報告に基づき産業医の意見を聴取し、必要であれば就業上の対応策の実施が必要です。

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